「森になる」と「樹木葬」の違い
公益社団法人認可を目指して一般社団法人として平成25年1月31日に設立いたしました。基本ラインは変わりませんが、組織形態や活動内容など現在検討中ですので、順次変更を加えてゆきます。
○コンセプト⇒クリック
私はいつか必ず
森になる
鳥が集まってさえずり、花が咲き
大地を潤し、水が巡る
そんな森となって大地を守り
子孫をまもる
未来への希望…「森になる」はそのための準備をするページです。
〇森になるに関わる人々⇒クリック
絶望的な状況の中でこそ、希望の灯を保ちたいと思います。
さまざまな様相を呈する多くの問題の、それぞれをつないでダイナミックなうねりとなるような具体的な方策はないだろうか…
そこで提案したいのは、誰にも平等に訪れる平安への旅立ちの後に、希望をつなぐ具体的な方法なのです。
呼吸を終えたその後に
私は美しい森になる
小鳥たちがさえずり、生命が集い
花が咲き、大地を潤し、水が巡る…
そんな豊かな森となって
自然を守り子孫を護まもる
せめて旅立ちのその後に
世界に益する何かを遺せないだろうか?
寺に生まれ育ち、寺を出てから様々な環境活動や、心を取り扱うワークショップなどを行ううちに湧いてきた思いでした。
現代は不安に満ちています。地球温暖化に代表される環境諸問題、年々交通事故死者数の3倍を上回り増え続ける自殺者数、引きこもりやうつ病の急増、食物自給率の低さや食料品への不安、老後の年金問題、墓地の確保やその後継者などなど…
これらの問題の本質は、深いところで根が複雑に絡み合い、それぞれが影響しあっていて、どこから手をつけていいのかわからないというのが現状です。
そんな中で、平成11年(1999年)11月11日に岩手県一関の祥雲寺で、我が国初の「樹木葬」が執り行われたというニュースが流れました。 墓石の代わりに、故人が好きだった樹木を植えるというもので、しかも「後継者を必要としない墓地」だというニュースです。
それ以前にも「葬送の自由をすすめる会」が散骨などを行っていましたが、『墓地埋葬法』に則った形での「埋葬」としては日本初でした。
その後平成16年ころには全国で5ヶ所、平成20年には全国で15ヶ所もの「樹木葬墓地」が作られ、現在では50ヶ所前後にもなって地方自治体の墓地にも取り入れられて来ています。
ここで提案したいのは樹木葬をさらに発展・展開させ、スウェーデンの森の墓地にみるような「みどりの埋葬」を主軸に、永続可能な産業の創出や、エネルギー問題、食物自給率の問題、これまでの血縁・地縁に代わる相互扶助のコミュニティーの創造などを、立体的・有機的に組み合わせた新た(オルタナティヴ)な仕組みを作り出すという提案なのです。
(文責:河野秀海:2007年)