少し重いケッコウいいお話‥

 35年来の友人が、この数年わたしの施術を受けにきてくれている。その彼が高校時代に初めてお付き合いしたという女性と、当時何度か会ったことがありった。数ヶ月くらい前だったろうか、彼がその女性の最近のことを話してくれた。

 実は数年前に離婚をして、三人の息子さんたちと暮らしていること。

 そして肺がんがかなり進行しているということ…

 2週間ほど前に彼から電話があり、相談したいことがあるというのでゆっくり話を聞いた。その女性がいよいよ容態が悪くなり入院して医師からそう長くないだろうと告げられ、相談したところ私に最後の儀式を頼みたいということだった。

 そして先日、その彼と西葛西の病院にお見舞いに行った。25歳になるというご長男と数人のご友人がお見舞いにきていたが、その女性は起き上がれないものの意識もはっきりしていて、35年ぶりの再会を果たしたのだった。ベッドの横の椅子に腰掛け、その女性の手を取ってしばらく目を閉じていたが、とても穏やかな安心感が互いの間に流れた。

 お葬儀の段取りであれこれと心配するその女性と彼との話に割って入り、「後のことは残されたものの役割なので何も心配することはない」と告げると、少し微笑んで肩の力が抜けたように見受けられた。肺がんの末期は痛みが酷いと聞いていたが、最近のペインコントロールはずいぶん進んでいて痛みはそれほど感じないようであったが、下半身の痺れと寝返りを打つときの目眩いが少し辛そうだった。

 当初はお葬式の話を避けていたご長男とお姉さんだったそうだが、2週間ほどの入院生活の間にそれぞれが来るべき「その時」を受け容れて、ともにその心の準備をしている様は、とても尊い時間だと思われた。

 

 私が以前から準備しながらなかなか進まなかった『森になる』(墓石を建てる代わりに樹木を植える)の話が、一気に加速しそうな気がしてきた。誕生と同じくらい、あるいはそれ以上に大切な瞬間を、他の誰でもないこの私に頼みたいという依頼はとても重くもあるのだが、私が寺に生れ落ちたことのその意味を、もういちど深く自覚させられて統合へと向かわせてくれる大きな有り難いきっかけとなったのだった。

一般社団法人 森になる

〒1020082 

東京都‎千代田区一番町 6-4-712

・富士山連絡先

〒401-0511

山梨県南都留郡忍野村忍草2674-1 

        ダイアパレス富士忍野A304

代表理事:河野秀海

morininaru@gmail.com

FAX:03-6740-9949

Facebook ページ

↑クリック

  携帯アクセス
  携帯アクセス